ごてお の ひとり言!!! エピソード 13
どっちが良いの???
先日、当社でATFの交換をされた方に聞かれた事なのですが・・・
後藤さん、ATFの交換方法で「圧送方式」と「循環方式」と、どっちが良いの???
と聞かれました、皆さんはどっちが良いと思いますか???
先ず初めに、方式の定義をしましょう取あえずはここでの話でと言う前提です。
「圧送式交換方法」とは、簡単に言ってATFのライン上にバイパスを付けてAT本体のポンプ
で送られてきたATFを途中で回収、新油をライン上に流すと言うやり方。
バイパスを付ける場所としては、オイルクーラーの所が一番多いです。
「循環式交換方法」とは、こちらはレベルゲージの所から、チューブを刺して機械でATのオイルパンに戻ってきたフルードを回収、直接オイルパンに回収した同じ量を補充すると言った
最もポピュラーな方法、チェンジャーと言う機械を使います。
以上2種類について考えて見ましょう、ちょっと前の話なのですがこの方法についてかなり多くの問合せを頂いた時期があります、そちらでは「圧送式ですか?」てな具合に・・・
多分、何処かの雑誌で特集みたいのを組んでたのでしょう!!!そしてそこで交換方法は
圧送式が良いとでも有ったのでしょう・・・
何を意図して、圧送が良いと言っているか分からないのですが、私個人としての意見では
どちらも大差ないと言うのが結論です、ただ単にやり方が違うと言うだけ。
そもそもオートマチックトランスミッション内のオイルは完全に循環しているわけでは無いので
どちらでも100%の交換は不可能です、如何してもと言う場合は分解するしか無いのです。
ATFの交換で、キーポイントとなるのは方法では無くなぜ交換するのかです。
フルードが汚れて来たから!、なぜ汚れたの!!、内部の部品等が磨耗してそれがフルードに混じってるから!!!、正解!!!。
と言う事は、ATにもフィルターが付いているはずですね!、これはエンジンと一緒です。
皆さん、エンジンオイルの交換は如何されてます、オイルだけ交換します?、何回かに1回は
フィルターも交換するでしょう?、ATも同じですよ、ATはストレーナー又はスクリーンと呼ぶ場合が多いのですが、これを交換しないで圧送だの循環だの言ったって本末転倒です。
上記の画像は、左からベンツのスクリーンを分解したものです、右側のカバーのカスは、クラッチの剥がれたかす等です、見ずらいですがフィルターにもびっしり付いてます。
真ん中と右は、ボルボ240の物ですこちらはわりと綺麗です。(どちらも、通常走行OKです)
これでお判りのように、フィルターが詰まって要るのをほっといては何にもならないと言うこと!!
ATは、エンジンオイルほど交換サイクルが短くないので、輸入車ではATF交換毎に、少なくても2回に一回は交換、国産車では最初の一回目で交換すれば2〜3回に一回での交換で
良いでしょう、ATFの交換サイクルは使うATFで変わってきますので、お好みで・・・
ただ感じとしては、安いATFは寿命も短いようです、ここらもエンジンオイルと一緒ですね!!
最近、ATFの交換は周知されて来たのか殆どの方が、交換するもんだと考えて要るようですが、ストレーナー等が付いていて、それも交換した方が良いという方は少ないですね・・・
メーカーに言わせれば、そんなもん必要無いと言うのですが、一度でも交換した人は判るはずです、しない訳には要られない事が・・・。
ATは汚れて来たら交換では遅く、その前に交換すると言うのがミッションの寿命を延ばすのと
良いフィーリングの持続に一番良いみたいです、勿論優しく扱うと言うのが前提ですが。
ただ、ATFの交換ができない車もありますのでこの場合は、壊れないのを祈るしか!!!
さてこれを読んで、如何するはあなた次第です!!!