やってます！　24

以前にご紹介しました、アルファです、各ショップ等で１００万円クラスの修理見積りが出た車
取り合えずは、早急に修理が必要な所だけ修理しましょうと言う事になりました。

先ずエンジンの異音です、これは明らかにタペットの音です！！！
オーナーさんによると、最初はしていなかったそうで、自走して東京に着いてしばらくしてから気がついたとの事、音の出何処を探るとどうもフロントバンク側みたいです。
フロントバンクはヘッドカバーの取り外しが容易なので、外して見ます。

外してビックリ！！！、なんとIN側はカム山が直押しなのだが、EX側はタペットを介し、プッシュロッド式である！！！、こんな構造のエンジン日本では絶対に考えられない・・・さすがイタリヤ・・・
お～すげ～と思いながら良くみると、右端のタペットだけが異様に磨耗しているではないか！
ギャップも明らか大である、異音の原因はこれだ、試しに調整すると音は止まる、間違いない！！
しかしここで疑問１、なぜ一つだけ？？？、ここだけ酷使される？そんなバカな！、考えられるのは
一つだけ交換しなっかった、でもなぜ？、めんどくさかった？、部品代をケチったか？・・・
だが取り合えず、これでエンジンの異音はタペットの交換でOK、部品代は２千円位です。

次に必要な修理は、走行中に「ゴー」と言う音が少しだがするとの事！これは乗って直ぐに気が付いたそうです、此方はフロント左のハブベアリングからのようです。
左ハンドルなので余計、気になるのでしょう！いずれは交換しなければ成らないので、交換します。

念の為、１４５でもお世話になった知人に、ハブベアリングの交換をどうやって作業しているのか聞いてみたところ、何でもベアリングをバラバラにしてアウターレースをサンダーで削って叩き割って外して
いるとな！！！、今時なんてめんどくさい事をしてと聞くと、何処もそうやってるよ！、何でも使える
プーラー等が無いので仕方が無いとか・・・は～やはりイタ車なのね～
嘆いていても始まれないので、取り合えずナックルを外すして構造を良くみると、別に特別な格好は
していないのだが、確かにプーラーを掛けるのはチョット難しいようである・・・
何か良いものは無いかと、特殊工具をあさって見ると、有った！、これは以前に有る特殊工具メーカーがハブベアリングプーラーを作りたいので、ハブのデーター取りをした時に、試作品が出来たので
使ってと言ってもらったやつが・・・、しかしコイツ国産にしか使った事無いけどな・・・
ダメもとで掛けてみると、足の突っ張る部分のハブの形状が少し悪いので、チョット怖いけど・・・
かなり固かったけど無事抜けました！、入れるのはプレスが有るので楽チンで～す。
やっぱり道具は無いとだめですね～、削ってたら軽く半日は掛かるけど、今回は約２時間で完了！
それに今回は、何やら訳の判らない道具まで出てきました、此方もいずれ紹介しましょう。

今回の修理はこれだけです、後は何処が壊れるのでしょうか？。
ショップが見積もった所は、どうなんでしょう？、何でも直ぐ壊れるよと脅かされたそうですから・・・
でも今回の作業で幾つかの疑問が沸きました、先ずタペットの件やその他にも色々と・・・
彼方此方のボルトやナットが舐めてるし！！！、全部書いてたら、きりが無い位！！！。
前オーナーさんにの話によると、前々オーナーが、自分が新車で買って、アルファを触らしたら日本で
５本の指に入る奴に一切のメンテをさせてたとか？何でも友人らしい？、これを聞いて大丈夫だと
思い購入したらしい・・・が購入直後の車検でラジエーターの水漏れが発覚！！、近くの修理工場で修理を無理やり頼んでしてもらったのだが、その後は断れてしまったそうです。
そんなんで、維持、修理が困難になり購入から半年ほどでの売却に至ったそうです。
それを、当社の来たオーナーさんが買ったと言う、経緯です、後は経過を見守りましょう！！！

最後に、「触らしたら」５本指に入るのか～、「修理をさせたら」じゃないのね～！、「納得！！！」